食薬とは

漢方医学を柱として、現代の予防医学を融合することで、具体的に食事としてアウトプットできるようにしたもの。

漢方医学は予防医学の代表的な存在ですが、古代から続く経験則により成り立っています。その目的は治癒力を高めること。

そして、現代の予防医学も目的は治癒力を高めることでありますが、漢方医学との違いはエビデンスがあるということです。

そのため、食薬のアウトラインや仮説を漢方医学でたて、現代のエビデンスを融合していくことで、より具体的に対策を立てることができるようになります。

また、エピジェネティクスの考えを尊重しています。なぜかというと、遺伝だから体質だからと健康増進をあきらめてしまう人も多いと思いますが、”環境要因”が遺伝子の作用に影響するという研究が進んでいるからです。この”環境要因”の７割は口にするものだといわれています。

そのため、食薬理論では、古代と現代の予防医学を融合することによって、何千年ものデータの蓄積は否定することなく、現代のエビデンスを利用することで、より個々にあった食習慣を改善していくものとなっています。

さらに、個体差に対しても漢方医学の五感を活用した四診を活用することで、古代と同じ文明の利器が少ない環境である家庭の中でも気候・ストレス・環境変化など小まめな変化に即座に食事で対応ができるようになります。

また、現代的にわかっている分子栄養学などの観点から具体的な対応することができます。家の中に台所薬局を導入し、日ごろからうまい・安い・早い・”健康”の観点から食事を選択することを繰り返すことで、10年後、20年後と日常を積み重ねた結果、健康寿命を延ばすことで、自分自身も身の回りの大切な人たちもみんなで元気に楽しくいつまでも過ごしていこうというのが目的です。