市販されている痔の漢方薬【乙字湯】の効果と副作用について解説!
今回ご紹介するのは痔に効果的な「乙字湯(オツジトウ)」です。
痔といえばナイーブな問題でもあるので、できるだけ病院にいかずに解決したい人も多いと思います。
そんなお困りの方のために市販もされている乙字湯の効果と副作用について紹介していきます。
乙字湯の効果とは?
乙字湯は主に痔核、切れ痔を治すのに使われる漢方薬です。
実は、痔によるお尻の痛みに悩む人は非常に多いです。
しかし痔が出来ても恥ずかしくて周りの人に相談出来なかったり、病院へ行くのも躊躇ってしまうものです。
そこでおすすめなのが市販薬でもある「乙字湯」です。
医師の診断により処方されることもありますが、処方箋なしに購入することもできます。
切れ痔やいぼ痔になるのには何らかの原因がありますが、そこから改善して上げると再発予防にもつながりますよね。
女性が痔になる主な原因としては便秘しがちで便が硬く、肛門にダメージを与えてしまうことが挙げられます。
治療をするにはまず根本的な原因から解決することが必要となりますが、乙字湯はそんな痔の原因となる硬い便の改善にも役立ちます。
便秘を解消してくれる
まず大切なポイントが痔の原因である便秘を解消してくれる事です。
痔という病気を解消する前にその元である便秘を解消する必要があります。
乙字湯には、大黄が含まれるため便通の改善を期待できます。
便が硬くなる前に排便されるようになり、便秘時に力んで出していたも硬い便もスッキリ解消します。
注意してほしいのが便秘ではなく下痢による痔の場合です。
こういった排便を促す薬の場合、下痢などの腹痛の症状が出ている人が服用するとさらに症状が悪化しますのでご注意ください。
炎症・かゆみを鎮めてくれる
痔の症状が出ている人はお尻の周りで炎症・かゆみが起こっています。
外用薬によって鎮めることも可能ですが、塗るのが難しい・薬を買うのが恥ずかしいなどの理由で避ける人が多いです。
しかし乙字湯には、炎症を抑える生薬が複数含まれているため飲むことによって炎症・かゆみを鎮める効果が期待できます。
痔の予防のため、体質改善のために乙字湯の効果に期待してみてはいかがでしょうか。
乙字湯の副作用とは?
市販薬の場合、薬局やドラッグストアにいる薬剤師さんに相談した上で購入するのがオススメです。
軽い副作用だと、胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などを起こすことがあります。
異常を感じたら服用を中止しましょう。次に頻度は低いですが重い副作用を紹介します。
偽アルドステロン症
偽アルドステロン症は腎臓のそばにある副腎から分泌されるアルドステロンというホルモンが過剰に分泌されたと身体が勘違いして起こります。
漢方薬に甘草(カンゾウ)と呼ばれる生薬が配合されているとこの症状が出やすく、多くの漢方薬に配合されているので併用の注意が必要です。
偽アルドステロン症を発症すると手足・顔がむくむ、まぶたが重くて開けられない、尿量の減少などが挙げられます。
急に手足がむくんだり、まぶたが重いなど当てはまる場合は偽アルドステロン症の可能性があります。
ミオパチー
ミオパチーは筋肉に関係する病気のことを指していて、漢方薬の服用によって起こる倦怠感やしびれなどがミオパチーに当てはまります。
身体が重く感じていたり、筋肉がピクピク動くなどの症状を感じているのであればミオパチーの可能性があります。
肝機能障害
肝臓はアルコールやアンモニアなどを解毒したり脳に必要なエネルギーのグルコースを蓄えたり、数多くの役割をこなしている臓器です。
乙字湯を服用することで一時的に肝機能が低下し、肝機能障害が生じることがあります。
初期症状はミオパチーのような倦怠感があったり、皮膚や白目がみかんを食べ過ぎた人のように黄色くなります。
それ以外にも食欲不振、吐き気・嘔吐、発疹、かゆみ、発赤、不快感などの関連症状もあらわれます。
重度の肝機能障害は修復することが難しいため、少しでも異常を感じたらすぐに薬を飲むのを中止してください。
間質性肺炎
肺の中は肺胞(はいほう)と呼ばれるブドウの房状の袋が沢山集まっています。
間質性肺炎の場合はこの肺胞の壁に炎症や損傷が発生し、酸素が吸収しにくくなる肺炎です。
主な初期症状としては発熱・咳・息切れ・呼吸困難など呼吸に関する症状が挙げられます。
日常生活では階段の上り下り、少し運動するとすぐに息が切れたり息苦しさを感じる、風邪の初期症状のような咳と発熱が急に現れます。
熱っぽさや喉の違和感、息切れのしやすさを感じたらすぐに服用をやめてください。
乙字湯に配合されている生薬
漢方薬は複数の生薬が組み合わさって作られています。
他の薬と併用する際は配合されている生薬を見て、相性が悪くないか判断することが大切です。
乙字湯に配合されている生薬は下記の通りです。
- 柴胡(サイコ)
- 黄ごん(オウゴン)
- 当帰(トウキ)
- 升麻( ショウマ)
- 大黄(ダイオウ)
- 甘草(カンゾウ)
もし併用したい薬がある場合は医師・薬剤師に相談するようにしましょう。
副作用を起こさないようにするためにも、用法容量はしっかりまもって服用しましょう。
乙字湯のまとめ
いかがでしたか?
今回は、乙字湯の効果と副作用についてご紹介しました。
薬局や通販サイトで販売していることもあり、比較的手にしやすい痔の効能をもつ漢方薬です。
しかし重度の痔になっている場合は効かなかったり、お腹が弱い人は下痢になることがあるのでそういった方はすぐに専門の病院へ行きましょうね。