薬膳料理とは!?薬膳料理の定義についてと特徴について。
薬膳料理とは、漢方医学の考え方を使って体調や体質を判断しその時のその人にあった食材と調理法を使い食事を提供するものです。
薬膳というと特殊なまずい入手困難な食材を揃えて難しい方法で作る気難しい料理だと思っている人も多いのではないでしょうか。
そういった、特徴をもつ薬膳料理ももちろん存在します。しかし、身近なスーパーで購入する食材でも誰かの体調を気遣って食事を提供したら、それは薬膳です。
確かに、変わったスパイスや漢方薬で使うような素材を使うとより幅の広い体調の変化に細かく対応することができますよ。
ただ、食事は日々の生活の一部です。特殊なことをしていては長続きしませんよね。
体中を巡っていて様々な体調に影響を与える赤血球の寿命は、120日程度と言われています。
なので、気遣った食事も最低でも120日つまり4ヶ月くらい続けると体調の変化を感じやすくなります。
無理なく続けられることが大切なので、例えば胃がもたれたらキャベツを食べた方が良いなど、食材がもつ効果を理解することから始めてみると取り入れやすくなります。
栄養学を利用した健康食とどう違うの?
一般的な栄養学では、カロリーや栄養素の量を数値化して必要量を摂取するように計算します。
しかし、薬膳料理では数値化して計算することはしません。
薬膳料理では、季節の食材がもつ性質や香りや味覚から得られる影響など栄養学とは違った角度から食材を判断していきます。
同等のカロリーや栄養素を持っている食材でも、薬膳料理では体を温める食材として分類されたり、冷やす食材として分類されたりすることがあります。
また、調理の方法で食材の性質が変わることもあるので食材だけではなく調理方法も大切な部分です。
奥が深そうな薬膳料理ですが、数値化するような学問ではありません。
薬膳料理には、完璧な答えがあるものではないので知識を少しずつ増やして実践しながら生活に取り入れて行きましょうね。