呉茱萸湯(ゴシュユトウ)の効果には即効性がある?飲み合わせや副作用の注意点は?
呉茱萸湯(ゴシュユトウ)は、頭痛などの痛みを緩和させたいときに服用する漢方です。
痛み止めを目的や主とするなら、気になるのが効果の即効性です。
今回は、漢方薬の呉茱萸湯について解説します。
呉茱萸湯の配合生薬
漢方薬は、様々な生薬の組み合わせによって製剤されています。
呉茱萸湯の配合生薬一覧は以下のようになっています。
- ・呉茱萸(ゴシュユ)
- ・人參( ニンジン)
- ・大棗(タイソウ)
- ・生姜(ショウキョウ)
呉茱萸湯の効能・効果
呉茱萸湯の主な効能や効果は、頭痛と嘔吐の治療作用です。
中でも頭痛は、以下のような様々な症状に対して効果的なので使用の幅が広い漢方薬になっています。
- ・偏頭痛
- ・手足など体が冷えがちで、肩こりもある頭痛
- ・吐き気を伴うも頭痛
偏頭痛
偏頭痛はこめかみから目にかけて、痛みが伴うことが特徴の頭痛です。
ズキンズキンとした痛みが感じられると偏頭痛なので呉茱萸湯を用いてください。
呉茱萸湯はまずい?効かない?口コミ評判は?
呉茱萸湯の使用を考えている方は、飲みやすさや効き目が気になりますね。
呉茱萸湯は、特に飲みにくいやまずいなどの報告は、されてないため、飲みにくさには大きな問題点はありません。
また、効き目について、長い年月、幅広い層から支持されていることからも、効き目があることが窺えますね。
手足など体が冷えがちで、肩こりもある方の頭痛
また頭痛とともに体の冷えが伴う体質の人にもおすすめです。
冷えと頭痛が併発しているのは、体内の機能、体力が低下している可能性が考えられます。
なので、呉茱萸湯で身体を温めながら頭痛を抑える使い方が適しています。
また、肩こりもある頭痛の場合も呉茱萸湯が効果的です。
吐き気を伴うも頭痛
頭痛に加えて吐き気もある場合は、胃に負担が大きいので通常の薬品を使うのが難しいケースが多いです。
ですが、呉茱萸湯ならば、胃が弱っている時でも飲みやすいのでおすすめです。
呉茱萸湯の即効性
頭痛は、急激に発症し強い痛みが伴います。
そのため、頭痛に処方される医薬品には、即効性が必要になりますね。
呉茱萸湯は頭痛の緩和に対する効果は、剤を飲んでから効き目が早い体質の場合30分程度の時間で効き目が出ます。
特に冷えや肩こりが元の頭痛に対しては、痛みの緩和効果が出やすいです。
なぜなら、呉茱萸湯によって身体を温めることが原因である、冷えや肩こりの改善に効果が高いからです。
また、慢性的な頭痛の体質改善に対しては、2週間ほどで改善効果が出てくることが多いようです。
呉茱萸湯の副作用とは?
呉茱萸湯には、重い副作用は無いようです。
ですが、報告されている副作用としては、次のものがあります。
・発疹、蕁麻疹、体がだるいなど
以上の症状が出た場合は、医師や薬剤師などの医療関係者に相談してください。
また、これらの症状以外にも服用後に違和感が感じた場合、あらわれた場合は同様に医師や薬剤師などの医療関係者に相談してください。
呉茱萸湯で、副作用が出る原因には、アレルギー反応と生薬固有の副作用が原因として考えられます。
これらは、体質が大きく関係しているため、年齢、相性や個人差が大きいです。
なので、呉茱萸湯で、副作用が出る場合は、体質的にあっていない可能性が高いです。
また、妊娠、授乳中の頭痛の痛み止めとしても呉茱萸湯が用いられることもあります。
ですが、安全性を考えると自分の判断で服用を決めないでください。
必ず医師や薬剤師に相談してから決めてください。
呉茱萸湯の飲み合わせの注意点
呉茱萸湯は、安全性が高いため、他の漢方との飲み合わせによって生じる問題はほとんどありません。
しかし、呉茱萸湯を他の漢方と飲み合わせることは、あまりおすすめできません。
なぜなら、呉茱萸湯を含む漢方薬は、複数の生薬の組み合わせでできています。
この組み合わせは、それぞれの生薬の効果をより際立たせることに基づいて調合されています。
なので、複数の漢方薬を飲み合わせることで、呉茱萸湯の本来の効能が損なわれる可能性がまれに生じます。
このような問題点を考えると、呉茱萸湯の飲み合わせをする場合は、医師や薬剤師の処方が無い場合は、控えた方が良いですね。
呉茱萸湯と五苓散の違いは?
呉茱萸湯とともに頭痛などに用いられる漢方薬に五苓散があります。
この二つの漢方薬は、配合生薬が異なるため効能も異なります。
五苓散は、主に水分状態に関わる頭痛の緩和に用いられます。
例えば天候によって左右される頭痛や二日酔い時の頭痛などです。
このような場合に用いられるため、頓服よりも定時服用される場合が多いですね。
一方、呉茱萸湯は即効性が期待できるため、頓服で服用するのが適しているケースが多いですね。
なので、この二つの漢方薬は、症状などによって使い分けがしやすいですね。
二つの併用による副作用とは
では、呉茱萸湯と五苓散は、併用することができるのでしょうか?
漢方薬は、併用することによることによる副作用の可能性があります。
副作用は、体質によって症状が出やすい場合もありますので、個人で飲み合わせを決めるのは難しいです。
なので、二つの併用を考えている場合は、必ず薬剤師に相談し、指導を守った服用を行う必要があります。
呉茱萸湯の正しい服用方法
呉茱萸湯を安全に服用するには、用法を守って服用することが大切になります。
基本的に成人は1日7.5gを2~3回に分割し服用します。
しかし体重や年齢によって増減することもありますので、添付、掲載されている詳細を適宜に守った方法で飲む、または患者に飲ませてください。
飲む時間は、食前もしくは食間です。
食事の前に飲むことを心掛けておくと飲み忘れを予防できます。
呉茱萸湯の市販薬
呉茱萸湯は、市販薬としても日本の一般企業、研究所、会社から販売されています。
第2類医薬品ですので、インターネット通販でも購入できます。
通販で購入したい場合は、検索サイトのmenuから情報を入手して通販サイトから購入してください。
- ・クラシエ薬品 呉茱萸湯エキス顆
- ・松浦薬業 呉茱萸湯 エキス細粒
などが代表的な市販薬になっています。
まとめ
呉茱萸湯の効果について解説しました。
主に頭痛に対する効果について解説しました。
呉茱萸湯は、様々な頭痛の緩和に効果が効果が期待できますね。
その上、即効性も期待できるため、頭痛の際には積極的に用いたい漢方薬ですね。
また、慢性的な頭痛の改善にも使えるので、慢性頭痛にお悩みの方にもおすすめです。