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風邪症状や花粉症に小青竜湯(ショウセイリュウトウ)を上手に使おう!その効能と副作用について

2018.04.13

小青竜湯

風邪の引き始めに、漢方薬を利用する人は多いのではないでしょうか。

よく知られているものに「葛根湯(カッコントウ)」がありますが、今回紹介する「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」も、風邪様の症状があらわれたときによく用いられる漢方薬です。

また、今や国民病とも言われている花粉症、アレルギー性鼻炎の水っぽい鼻水、くしゃみにも使われることが多いのがこの小青竜湯です。

一般的に花粉症によく使われる抗ヒスタミン薬は、眠気の副作用がネックになることも多いのですが、その点小青竜湯は眠くなる成分が入っていないため、受験生やドライバーの方にも重宝されます。

今回はその小青竜湯の効能・効果や副作用について、詳しく見て行きます。

小青竜湯に含まれている生薬について

生薬
小青竜湯は、麻黄(マオウ)を含む8生薬で構成されています。まずはそれぞれの生薬成分の作用を見て行きましょう。

  • ・麻黄(マオウ):発汗解表、宣肺平喘・止咳
  • ・桂枝(ケイシ):発汗解表、温通経脈、痛陽化気
  • ・芍薬(シャクヤク):鎮痛作用、血管拡張作用、抗痙攣作用
  • ・半夏(ハンゲ):制吐作用、健胃作用
  • ・五味子(ゴミシ):鎮咳作用、滋養強壮、益気生津・止渇
  • ・細辛(サイシン):散寒解表、温肺化痰、鎮痛作用、鎮静作用
  • ・乾姜(カンキョウ):強壮作用、健胃作用
  • ・甘草(カンゾウ):鎮痛作用、鎮咳作用、抗痙攣作用

小青竜湯の中で、最も重要な働きをするのが麻黄(マオウ)です。

麻黄には、エフェドリン作用と言って、交感神経を刺激する作用がある成分が含まれています。

この成分は、西洋医学の気管支拡張薬と同じ作用を持っています。そのため、咳やゼイゼイする喘鳴を和らげてくれる働きがあり、さらには身体をあたため、発汗させてくれます。

また、上記の8成分がバランスよくその効力を発揮し、新陳代謝を高め風邪の諸症状を改善し、また気管支炎症の症状や鼻症状を緩和してくれる働きをします。

小青竜湯はどんな人におすすめ?効果と適応症について

おすすめ
この漢方薬は、一般的に体力が中等度またはやや少なめで、また水分代謝が悪い方におすすめされます。

  • ✔水っぽい透明な鼻水がだらだら出る
  • ✔慢性的なアレルギー症状で悩んでいる、くしゃみがでてつらい
  • ✔花粉の時期に特につらくなる

といった症状のある方に期待できます。

逆に、乾いた咳や、ねばりっけのある痰が出るような症状の方にはこの小青竜湯は合いません。

また、暑がりで発汗の多い人もこの漢方薬の使用は向きません。
具体的な適応症について確認しましょう。

適応① 風邪の引きはじめの鼻水やくしゃみ

風邪の時に使われる漢方薬としては、葛根湯が有名です。

ですが、風邪を引いた時の鼻水やくしゃみのなどの鼻の諸症状には、小青竜湯が効果を発揮してくれるます。

また、漢方薬は何か月も飲まないと効き目がでないと思われている方もいるかもしれませんが、この小青竜湯は比較的即効性が期待できる漢方薬です。

鼻風邪かも?と思ったら早めに使ってみましょう。

■風邪の治療でよく使用される他の漢方薬

  • 〇麻黄湯(マオウトウ)
  • 〇葛根湯(カッコントウ)
  • 〇桂枝湯(ケイシトウ)
  • 〇麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
  • 〇香蘇散(コウソサン)

など

適応②鼻炎や花粉症などの アレルギー性の症状

花粉症の漢方薬と言えば小青竜湯というイメージができあがっているほど、アレルギー性鼻炎や花粉症にはよく使われるのがこの漢方薬です。

アレルギー性鼻炎や花粉症のさらさらとした鼻水、くしゃみ、痰に効果が期待できます。

同じ鼻水でも、ねばりっけのある黄色い鼻水や痰が出ているかたには向いていません。

■アレルギー性鼻炎・花粉症でよく使用される他の漢方薬

  • 〇麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
  • 〇葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
  • 〇形骸連翹湯(カイガイレンギョウトウ)
  • 〇辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)

など

適応③ 気管支炎や気管支喘息

先ほども説明しましたが、主な生薬である「麻黄」が、気管支を拡張させてくれる作用があります。

そのため、気管支炎や気管支喘息の方の、咳や痰が目立つときにもこの小青竜湯はよく使用されます。

■気管支喘息、慢性気管支炎で長引く咳を改善する際によく使用される他の漢方薬

  • 〇麦門冬湯(バクモントウドウ)
  • 〇柴朴湯(サイボクトウ)
  • 〇麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)
  • 〇五虎湯(ゴコトウ)
  • 〇神秘湯(シンピトウ)
  • 〇苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニトウ)

など

小青竜湯の使い方と飲み方

飲み方
1日2~3回に分けて空腹時、または食間に服用するのが基本です。

食間とは食事の際中ではなく、食後2時間後のことですのでご注意ください。水かぬるま湯で服用しましょう。

漢方薬は、上記で確認してきたように、たくさんの生薬から成り立っています。

その生薬のバランスで効果を発揮します。よって、胃に何も入っていない空腹時や食間に飲むことが効果的と言われています。

小青竜湯も空腹時に服用することで、麻黄や附子などの効果の強い生薬は胃酸によってその効果をおだやかにすることができ、その他の生薬はすみやかに腸に到達して、吸収がよくなるとも言われています。

小青竜湯の副作用について

副作用
小青竜湯の考えられる副作用を紹介します。

使用上の基本的な注意事項と主な副作用について確認しましょう。

基本的注意について

次の9つに該当する方は、当薬剤を服用する前に医師・薬剤師・登録販売員に相談してください。

  • (1)医師の治療を受けている人。
  • (2)妊婦または妊娠している可能性のある人。
  • (3)体の虚弱な方、体力の衰えている人、身体の弱い人。
  • (4)胃腸の弱い人。
  • (5)発汗傾向の著しい人。
  • (6)高齢者の方。
  • (7)今までに、薬などにより発疹・発赤・かゆみなどを起こしたことがある人。
  • (8)むくみ、排尿困難がある人。
  • (9)高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の診断を受けた人。

副作用について

皮膚症状として発疹・発赤、かゆみ、その他の症状として吐き気、食欲不振、胃部不快感があらわれることがあります。

また、重大な副作用としては、

  • 〇間質性肺炎
  • 〇偽アルドステロン症・ミオパチー
  • 〇肝機能障害<
  • が報告されています。

    主成分である麻黄は、心臓や血管に対して負担をかけるため、高血圧や心臓病、腎障害、肝機能障害のある方は症状の悪化を招くことがあります。

    また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方も使用には注意が必要です。麻黄の交感神経を活発にする作用が、症状を悪化させてしまう場合があります。

    まとめ

    まとめ
    「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」は、エフェドリン作用のある麻黄の効果が中心に8種類の生薬が組み合わされている漢方薬です。

    この小青竜湯は、医療用医薬品としても病院・クリニックで処方される機会の多い漢方薬です。

    さらに、一般用医薬品の第2類医薬品としてドラッグストア等でも購入することができます。

    ツムラ、クラシエ薬品、エスエス製薬、小太郎漢方製薬など、多くの会社から発売されています。

    特に、現代では花粉症に悩んでいる人も非常に多く、そのような方の強い味方となってくれる漢方薬でしょう。

    効果的に漢方薬を活用し、風邪やアレルギー性鼻炎・花粉症と付き合っていきましょう。