そばかすは消せるのか?原因や治療方法を詳しく解説します
そばかすは、子供があると可愛いけど、年齢を重ねるとちょっと・・と感じる方は多いのではないでしょうか?
実はそばかすは残念なことにシミの仲間です。
今回はそばかすはなぜ出来てしまうのか、そしてどのように治療するのか、さらに予防方法について詳しく書いていくのでぜひ参考にして下さいね。
そばかすはシミの仲間です
そばかすとシミを見たとき、見分けられる方はまずいないと思います。
実はそばかすはシミの仲間になり、シミには種類があります。ここではシミの種類を書いておきます。
①そばかす(雀卵斑)
まずは今回のタイトルでもある「そばかす」です。正式名称は雀卵斑(じゃくらんはん)といい、白人や色白の日本人に発生しやすい傾向にあります。
5㎜ほどのブツブツが鼻や頬に浮き上り、紫外線によって悪化します。
そばかすは、子供のころにできる先天性のものと、大人になってから出来る後天性のものがあります。
これについては原因のところで解説します。
②老人性色素斑
最も多いシミの種類で、日光黒子ともいわれています。
若い人でも発生することがあり、長い期間日光に当たることが原因で、顔や背中などに発生します。
③肝斑
30代~40代に多くみられるシミで、妊娠3ヶ月頃から現れることが多いので妊娠斑とも言われています。
口の周り、額、など日光の当たる部分にくっきりと出来るシミのことを言います。
ホルモンバランスの乱れが原因と考えられていて、レーザー治療でも消すのは難しいといわれているシミになります。
④炎症後色素沈着
日焼け以外にニキビや虫さされ、やけどなど、皮膚が炎症を起こした後に発生します。
ニキビなどが発生し治ると、メラニンの元となるメラノサイトが活性化されるのが原因です。
そばかすの原因
そばかすの原因とは何でしょうか?
実は子供に出来るそばかすと大人に出来るそばかすでは原因が異なります。
①遺伝
子供に出来るそばかすは「遺伝」です。そばかす自体が遺伝するのではなく、そばかすが出来やすい白人体質が遺伝するのです。
日本人でも色白な方はそばかすが多いです。
子供のそばかすは思春期に出来初め、思春期の終わりことになると自然に消滅する傾向にあります。
②紫外線
大人になってから出来るそばかすの大部分の原因が、この「紫外線」が原因になります。
肌は紫外線を受けると、肌を守ろうとメラニン色素を生成します。
本来、メラニン色素は肌のターンオーバーとともに剥がれ落ちていき、蓄積はしませんが、紫外線を浴び続けていると、肌のメラニン色素が常に分泌されていて、肌のターンオーバー(排出)が間に合いません。
すると、肌に蓄積した色素が肌にとどまってしまい「そばかす」になるのです。
③間違ったスキンケア
メラニン色素は紫外線だけでなく、間違ったスキンケアを行ったときに肌が刺激を受けることでも発生します。
顔を化粧品を落とすために、ゴシゴシ洗ったりしていませんか?ピーリングは正しい方法で出来ていますか?
顔の皮膚は特に敏感なので、メラニン色素の発生もしやすいのです。
④ストレス
体が肉体的・精神的ストレスをうけると女性ホルモンが乱れてしまい、そばかすの原因になります。
体がストレスを感じると、女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されます。
このプロゲステロンは色素細胞を刺激してメラニン色素を分泌させ、肌に蓄積されそばかすが出来てしまうのです。
ストレスは人間関係だけでなく、睡眠不足や過労もストレスになるので覚えておきましょう。
そばかすの治療方法は?
ここではそばかすの治療方法について見てきます。
まず、そばかすが気になる場合、美容皮膚科か美容クリニックで治療することが出来ます。費用に関しては美容目的なので保険適応ではなく、全額自己負担になるので費用が高額になります。
①内服薬
レーザー治療が体質に合わない場合などに、内服薬でそばかすを治療することがあります。
- ・アスコルビン酸
- ・トラネキサム酸
これらが処方されます。
アスコルビン酸は、ビタミンCで抗酸化作用があり、メラニン色素が作られるのを抑える働きがあります。
トラネキサム酸は、メラニンの元となるメラノサイトにメラニンをつくれと指示を出しているプラスミンの働きを抑える効果があります。
内服薬の場合、効果を実感できるのに3ヶ月~半年ほどかかり、費用は1ヶ月3,000円~5,000円かかります。
②外用薬
皮膚科や美容クリニックでは、そばかすの治療のために外用薬を処方してもらうことが可能です。
このとき処方されるのが
- ・ハイドロキノン
- ・トレチノイン
です。
ハイドロキノンは肌の漂白剤といわれていて、メラニンの生成を抑制して、肌を白くする効果があります。
トレチノインには、メラニンを体内から排出して、古い角質を落とす作用があります。
どちらも医師の診察を受けて処方してもらわなければならず、使用方法を間違えると肌トラブルの原因となります。
使用方法の説明は医師からしっかり説明があるので、指示に従って下さいね。
ハイドロキノンは1ヶ月3,000円ほど、トレチノインは3,000円~6,000円ほどかかります。
③レーザー治療治療
そばかすを確実に治療できる方法でレーザー治療というものがあります。そばかすにレーザーを当てて消していくもので、美容皮膚科や美容クリニックで行うことが出来ます。
スイッチ・アレキサンドライトレーザーというのを聞いたことがありますか?
そばかすの原因となるメラニンを多く持った細胞のみを破壊していくので、確実にそばかす治療が出来ます。
1回の治療で消えるので、お金がかかってもいいから今すぐそばかすを消したいとう方のおススメです。
治療後は顔が赤くなるダウンタイムがあります。(スイッチレーザーではくすみをとることは出来ません)
1回の照射で確実に消えるので、レーザーの強さにもよりますが、1回80,000円~200,000円になります。
④フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、医療機関でしか受けられない「光治療」のことをいい、IPLというメラニンにダメージを与える光を使用して、コラーゲンの生成を促進してシミにやくすみ肌の色を改善します。
肌に沈着している部分にあてると、メラニンが浮き上がってきてターンオーバー機能によってはがれ落ちるので、そばかすが薄くなっていきます。
コラーゲンの生成も促進するので肌のハリや、ツヤ、弾力が増して、綺麗な肌になることが可能です。
施術時間も10分~30分と短時間で終わり、ダウンタイムもほとんどなく、施術後もメイクが出来ます。
料金も1回20,000円程度とスイッチレーザーよりも安いですが、1回では効果時間できず、だいたい5回程度通う方が多いです。
クリニックによっては5回セットコースというように、コース料金が設定されているところもあります。
そばかすの予防方法
では最後はそばかすの予防方法を書いておきます。そばかすの悪化を防ぐことも出来ますので、ぜひ覚えておきましょう。
①紫外線対策
後天性のそばかすの主な原因は「紫外線」によるもので、紫外線を浴びるとそばかすが悪化したり、余計出来てしまいます。
そのため、日焼け止めを塗って日焼け対策を忘れずに行いましょう。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるので、今日は天気が良くないから紫外線対策をしなくてもいいというのは大間違いです。
②食生活改善
食生活を整えるということは、そばかすの原因になるメラニン色素を抑制したり、肌のターンオーバーのサポートにつながります。これから紹介する栄養素を積極的に摂取してみて下さい。
1.コラーゲン
紫外線をあびると、真皮にあるコラーゲンを変性させてしまい、シワの原因になります。そのため、コラーゲンも積極的に摂取することが大切です。
コラーゲンは、手羽先、豚足、ふかひれ、かれいなどに置く含まれています。
2.L-システイン
アミノ酸の一種であるL-システインには、肌細胞の新陳代謝をサポートして、メラニンの排出を促進させる効果があります。
L-システインは大豆やはちみつ、さけ、牛肉に多く含まれています。
3.ビタミンE
ビタミンEには、肌の老化の原因となる活性酵素から肌を守り、肌の再生をサポートする効果があります。
ビタミンEはウナギ、ナッツ類、アボカドなどに多く含まれています。
4.ビタミンC
コラーゲンの生成を助け肌にハリを与える高価や、メラニンの生成を抑制し、薄くする働きがあり、そばかす、シミには欠かせない栄養成分です。
ビタミンCはレモンや小松菜、イチゴ、ピーマンなどに多く含まれています。
また普段仕事で忙しくなかなか食事からのケアが出来ない、面倒臭いという方は、サプリメントからこれらの成分を摂取するのもいいでしょう。
とくにビタミン類に特化しているサプリメントは、そばかす対策におすすめです。
③ストレスを溜めない
ストレスは女性ホルモンのプロゲステロンの分泌を促進させ、そばかすの原因になると上で書きました。
そこで日々ストレスを蓄積させないように、運動してみる、ゆっくりお風呂に入る、睡眠をとるなどストレスを取り除く習慣をつけましょう。
まとめ
今回はそばかすの治療方法を中心に見てきました。
子供の頃にできるそばかすは「遺伝」で、思春期以降にできるそばかすは、大半が「紫外線」が原因ということがわかりました。
一度出来てしまったそばかすは、消すのに時間と費用が掛かります。
まずはそばかすを濃くしない、新しいのを作らないためにも、紫外線対策をしたり食生活を見直しましょう。
美容クリニックや美容皮膚科で治療を受ける場合には、必ず医師の指示に従うことが大切です。